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オタク男と腐女子は平行線

全く売れなかったらどうしよう、というのは杞憂でした。
9月2日のSUPER COMIC CITY、買いに来て頂いたお客さんと話したり、差し入れを持って来てもらった友人と喋ったりしてまったりと過ごしていました。ありがとうございます。

一人で店番をしている時には、往来を行く腐女子の姿を販売ブースから眺めていたのですが、これがまた新鮮です。まず、周りを見ると男がいない。

いつも自分たちが行っているイベントというのは男が9、女が1というような比率であり、それに慣れているものですからオタクに女の子は少ないものだ、という固定観念ができてしまっています。しかしこの種のイベントでは比率に直すと女が95に対して男が5。凝り固まった常識を解きほぐそうにも衝撃を受けるだろうほどの逆転の比率。女性声優のライブに行きたくても行けない女の子の気持ちが少し分かったような気がしました。

事前にやーちんさんは言われましたよ。
「そこで腐女子と知り合いになってくればいいんじゃない」と。
うん、自分もそう思ったことは否定しない。しかし結果は何もできませんでした。

いったい君たちはどこに住んでいてどこから現れてきたのだい? 本当はエキストラなのじゃないのかい? と半ば呆れながらも同人誌を買い漁るという目的を達成する為には男性向けである私のブースなど目もくれずに回る彼女らのパワーに圧倒されるばかりだったのです。

確かに会場には「コードギアス」の二次創作本は山程ありましたし、「テニスの王子様」の弾けっぷりについてもそれなりに語り合う事ができるでしょう。しかしその話の中身は、誰々受けとか攻めとかが中心で、このキャラクターのこういう行動が良くて、このストーリーがいいよね、と話す場ではないように思います。
そこに存在するのは深くて遠い溝。腐女子とオタク男は話はできるけれども、共感を得ることは稀ではないでしょうか。男性向け、女性向けのジャンル分けとは良く言ったものだ。

オタク趣味とは言いますが、萌えを求める男とBLに走る女の市場は交わることがなく、互いに歩み寄らなければ平行線を辿るばかりです。

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