前回: なぜか女性ばかりの飲み会にオタク男が参加することに。
間が空きましたが。当日です。
オタク男一人と普通の女性の方々との飲み会です。
飲み会の席に通されます。
「閉鎖空間ですねー」とはある方の一言。
どこのハルヒやねん!(いや、この場合は古泉か)って声を出してしまいそうになったじゃないか。ああもうオタク辛い。
いや、ちょっと待て。
普通の人間が、天井が低く手狭そうに見える室内に入って「閉鎖空間」なんて言葉を使うか?
「狭いですねー」ではないのか?
確かに「閉鎖」も「空間」も国語辞書には載っている。だが、両方の単語を合わせた閉鎖空間なんて「凉宮ハルヒ」シリーズでしかお目にかからないような単語だぞ。
考え過ぎか。それよりも目の前のことに集中しないと。
オタクがバレないように。それでいて話を盛り上げるように。
つつがなく話は進む。酒さえ飲めばそれなりに話せるようになりましたやーちんさん。
それは進歩というのだろうか、アル中というのだろうか。
「休みの日は何してるんですか?」
ほら来たよ。このために想定問答集を作っておいたから。
最近は写真を撮ったりしてますねー。写真を語らせたら、ちょっと熱いですよ。
そう、すらすらとそらんじる。だって事実だもん。
撮っている対象は聞くな。
少しだけ写真の話をして、次の人へ話のバトンを渡す。
開口一番「ネットです」と話すのは……。
さっきの閉鎖空間のキミかー!
え、と。これはどう見ても罠だと思うのですが。
ネットにも色々ありますからね。ネットによくつなげているからと言って、自分みたいに二次元と三次元の間を行ったりきたりしている可能性は少ない。常識的に考えて。しかし、スタンド使いは互いに引かれ合うとか、オタク同士は見分けがつくとかいう格言どおり、怪しいことは確かだ。
そんな感じで、終始楽しく(俺にとっては意外だ)、また一名がよく分からないまま——オタクかどうかと言う意味で——終了してしまいました。
いつかカマかけてやる。
リトマス試験紙は水樹奈々ではなくて、凉宮ハルヒで。
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