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日本橋メイドツアーズ・萌死編

Happy-go-Lucky、サイトばれ事件?
ついに脱落者が?
そして感動のフィナーレへティルトウェイト?
シリーズ「日本橋メイドツアーズ」最終回、「萌死編」です。

目次

17:00「Cafe Doll」

BGMにアニソンがかかる、オタク向けメイドカフェで秋葉原にも店舗がある。ゴミ箱までKanonのイラストを描いていたり、他にも思わずニヤリとするようなものがある。徹底的に客層をオタクに絞っているのが特徴。なぜかツインテールのメイドさんが多い。
https://cafedoll.com/

「ツインテールは神ぃぃぃ!!」
「二次元の娘はいねぇがぁ」

さすがに疲れがたまって来たのか、オタクを遠慮なく受け入れる雰囲気がそうさせるのか、全員が壊れてきています。ここで私が注文したのは、枝豆とチェキ。

「邪道だ」
「セコイ」
「卑怯だぞやーちん!」

いいじゃんメイドカフェで枝豆食ったって。私は食事を注文しろとは一言も言っていませんので。本当はチェキだけで店舗を後にするのが一番良かったのですが、それは無理そうだったので、枝豆をつけました。枝豆は大豆。イソフラボンたっぷりで体に良いではないですか。これからまだ、6店もあるんだから、栄養にも気をつけないとね。

18:00「SweetTease」

テーブル席とカウンター席があり、夜はメイドバーになる。気さくでおしゃべり好きなメイドさんに象徴されるように、アットホームな雰囲気なのが特徴。メイドさんとのコミュニケーションを重視しているよう。
https://twitter.com/maid_st

日本橋最南端のメイドカフェ「Cafe Doll」を抜け、再び堺筋の西側へと歩を進め、北上します。そろそろ日が暮れ、辺りは少しずつ人の歩く姿が消えてゆきます。

先ほどのチェキに調子を良くしたのか、私は「SweetTease」でもおにぎり+チェキという組み合わせを注文。おにぎりと言っても、たぶん一つだろうし、ここも無難に切り抜けられそうだ。

あれ?
メイドさんに握ってもらったのですが、ご飯の量が予想していたよりも遥かに多い。小食な人なら、夕食はこの注文一つで済ませられそうなほどのおにぎりが何個かに分けて出てきます。

おにぎりの量を見て、呆然とするやーちん。
にっこりと笑うメイドさん。
さ、さーびす良いのですね。

「あはははは!」
「また裏目に出ましたね」
「これが、はぴごクオリティ(ry」

ほうほうの態で食べ、その後にチェキを取ります。今回の店舗写真にはメッセージを載せていますが、ここでは「ブラウザはそのままで!」。このメッセージを持ったままメイドさんとチェキを撮り、店舗の写真を撮っています。

ブラウザ、です。Internet Explorerなどのブラウザ。
ピン、と来たのでしょう。カウンターのお客さんから「サイトやっているのですか?」と声がかかります。わお! ウェブ上で自分のサイトが晒された経験なら、何度もありますけど、リアルでサイトを晒した経験はなかったので非常に驚きでした。むしろ慌てていました。

「あの、その、Happy-go-Luckyというサイトをごにょごにょ」

次第に声が小さくなってゆくやーちん。素に戻りそうです。「俺はなぜ、こんなバカなことをやっているのだ?」と、自問自答しながら答え、サイトのURLを書いてメモを渡します。リアル世界で突然サイトばれを経験したならば、こんな気分になるのでしょうか。

ちなみに、やーちんがメモを渡した方のブログはこちら。
■ ささやん日記 ?遙かなる徒然な世界9月23日の日記より。

その後、Happy-go-Luckyのサイトの企画だと言う事を話し、メイドさんたちからあの店は何が良いとか、色々と情報を仕入れてから店を発ちます。この時に聞こえてきた「いってらっしゃいませ」に、皆の顔も満足そうに見えました。まだあと5店残っています。私たちがこの店で落ち着くには、まだ早い。

19:00「らずべり〜ドリーム」(現在は閉店)

入りにくい外観とは裏腹に、バーのような店内はガラス張りのテーブルや、黒を基調にしたシックな椅子にカウンターが並び、非常に内装が凝っている。ゴスロリ風の制服であり、正確にはメイド服ではない。一風変わったメイドカフェを見たいという方はこちらに(バーではありません)。

「眼鏡っ娘全員が門脇舞に見えるぅぅぅ」

突然、同行していた一人がこんなことを口走りました。
今までのメイドカフェでカフェインは溜まり、お腹はタプタプになり、相当やられていたのでしょう。この発言は世間にも自分にも危険です。

瞳孔を覗くとそろそろ時東ぁみと門脇舞の区別がつかなくなっていそうです。既に彼の目には、今日のメイドカフェの思い出が走馬灯のように流れていたことでしょう。

さて、どうするか。
方法は二つ。怪我人を背負ってメイド喫茶ツアーを続けるか。それともここで、最初に貰っていた必殺ポーションを使って介錯すべきか。しばらくコーヒーをすすって考えていると、体力が少し回復したようで、ポーションを使わずに済みました。良かった良かった。

19:40「milk cafe」

ビルの2階と3階にメイドカフェとバーが併設している。日本橋にあるバーというイメージ。窓の外からは日本橋の夜の風景が眺められる。料理の質と雰囲気は良いので、難波から普通の方を連れて寄っても良いのではないだろうか。
https://milk.penne.jp/

「オリジナルカクテルに『AIR』ってあるね」

と言う訳で、私はもちろん「AIR」を注文。
オレンジベースの飲みやすいカクテルで、その名前が示すように限りなく澄んだブルーのカクテルを頂きます。バックには日本橋の夜景。ああ、普通にこの店に食事を食べにやって来たかった。
開始から12時間経過。そして12店目。

「もう、ゴールしてもいいよね。わたしがんばったよね」
「待てーい! まだ3店行かなあかーん!」

酒を投入するまでもなく、既に全員崩壊しています。ぐだぐだです。

20:25「メイドインカフェ」(現在は閉店)

地下にある隠れ家的なメイドカフェ。場所も日本橋の東端にあり、何気なく歩いていると見落とす可能性も。質素な店内に飾られているシャンデリアが目を引く。値段が全体的に安いので、学生さんにおすすめ。

さすがに食べ物が欲しくなったのか、ここで一気に食事を注文し始めます。この頃になってくると、残り時間を気にするようになってきたので、時計をちらちらと見るようになってきました。出だしに、一店舗一時間近くも使っていたことが、今頃になってボディーブローのように効いてきました。

そんな間に、知人から私の携帯に届いていた一通のメール。はいはい、メイド喫茶マラソンの応援メッセージなら受け付けていますよ、とばかりに携帯を見てみます。

「今秋、結婚します」
 今週、決行します(メイド屋巡り)。
 この違いは何でしょう。

パタンと携帯を閉じると、私はもしゃもしゃと注文したサラダを食べ続けました。

21:05「月読」

e-maidの姉妹店でカフェの向かい側にある和風居酒屋。こちらは大正時代の雰囲気を装っている普通の居酒屋です。オタクにとっての名物「はにはに焼酎」を大きな声で頼んでみよう。
https://tsukuyomi.cc/
https://www.happygolucky.jp/impression/274.html

ここからはメイドカフェではありません。打ち上げです。


精神的、肉体的にも傷ついた四人の勇者。
ついに、メイドカフェの12店を突破し、日本橋は萌えロードに戻ってきます。

知人だけではありません。他にもメッセージは届いていました。
「今11軒か。がんがれ、超がんがれw」と、援護射撃を受けたり、「早く行かないと閉店しちゃうよ」と届いていたり、まるで沿道で手をふって応援されているような気分になってきます。既に携帯の電池が尽きていたので、返信はしませんでした。だからこの場で書かせてもらいます。みんなありがとー!

「月読」では、もちろんこれです。

「はにはに」
「はにはに」
「はにはに一丁、喜んで!」

この店に来る度に、かけつけ一杯のように、「はにはに焼酎」を頼んでいるような気がします。

22:25「天使メイドの館」(現在は閉店)

日本橋で最も遅くまで開いているバー。店内には二つの大きな壁掛けテレビがあり、懐かしのアニメやB級映画が絶えず流れている。メニューは「ゴールドエクスペリエンスッ!!!」など、元ネタが分かる人には笑えるお酒がたくさん。なお、一人500円のチャージ料が必要。

ここもメイドバーなので、メイドカフェではありません。「打ち上げその2」ということで、訪れました。

「お疲れー!」
「よく回ったなー!」
「まさか本当にできるとは」
「痛みに耐えてよく頑張った! 感動した!」

私も最後だとばかりにカクテル「ティルトウェイト」を注文。最強魔法と言えば、イオナズンかフレアかティルトウェイトかというくらい、その名に恥じない強烈なカクテルです(何ベースのカクテルか聞いたけれど忘れました)。お酒レベルの弱い方は決して飲まないように。爆死します。

ツアーの最後に、全員にどの店舗が良かったか聞いてみました。すると、メイドさんとコミュニケーションが取れた所は、やはりどの店舗も良い印象を持っていたようです。このあたりは突っ込んで考えてみると面白そうですね。

酒が抜けないまま、ふらふらした足取りで帰途に着きました。
こんなバカなことに協力してくれた仲間たち、本当にありがとう。私一人では絶対に達成できませんでした。いや、そもそもやろうとも思わなかったというのもありますが、まあ、よい。

2006年9月17日、君たちは間違いなく日本橋の勇者だった。

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